a day in the gatela

主に趣味のギターにまつわる内容を書いています。コメントや質問等、お気軽にどうぞ。

平成

の時代に日本の、国民の象徴として存在する天皇

僕は所謂、ロックに多大な影響を受けたから、例えば清志郎
君が代とか、反社会的な姿勢とか、属さない事とか、diyとか、個性とか、
既成概念を打ち破る事とか、そういった解りやすい理解と逃げ込みやすい
思想に触れる事が多かった。

だから、例えば憧れのミュージシャンがプリンストラストのような
コンサートに出る事に少し違和感があったし、もらえる勲章はもらっておこう的な姿勢は
どうなんだ?と思いとまどう事があった。

国家、政治、規律、社会性、広く知れ渡る認知に反旗を翻し、ディストーションの世界に
活路と生き方を見出し、だからこそパイオニアと思い憧れの眼差しで見ていた彼らが、
敬礼をして笑顔で受け入れる姿に、すんなり納得出来る手段が無かった。

今回、3月に起きた大きな地震による津波の被害はあまりにもショックが大きく、
毎日放送されるニュースにとまどい、しかし名前ばかりが先行する政治家達は、
辞める、連立する、次は誰だ、今は、今後は、地方は、霞ヶ関は、と醜態をみせる。

そんな中で、何週間か前、この平成の天皇は被災地に赴き、なにをしたか。
海に向かって、頭を垂れた。
日本の象徴は、日本の宝の海に向かって、ただただ頭を下げた。

手も合わせずに、命の源に向かって、おそらく今までの感謝と、これからの希望と、
今回の津波被害に、頭を下げた。

手も合わせずにってのは、僕はあまり詳しく調べてないから解らんけど、国民の象徴であるからして、
宗教や信仰とのこともあり、やらなかった、出来ない立場にいるのかもしれない。

それでも、なんとなく知らないからこそ背を向けて来た象徴は、確かに象徴なんだなと思った。
ま、とはいえ誰の娘が小学校で運動会やったとか、誰の嫁に静養が必要であるとか、そういった家にまつわる
ニュースには全く興味はないし、苦い茶番に付き合うつもりも全く無いけど。