が好きになったのは、10歳の時に家にビデオデッキが設置されたのが大きい。
それまでは、親に映画館へ連れて行ってもらうしかなかった。
それがお正月年賀ハガキのお年玉くじでビデオデッキが当選して、
既に家にあったビデオデッキと繋げてダビング出来るようになった。
その頃はレンタルビデオも新しい商売で、借りてくるビデオも変な小細工が無く
ダビングし放題。
大脱走を見てスティーブマックイーンに憧れ、
スティングを見てポールニューマン、ロバートレッドフォードに憧れ、
スターウォーズを見てハリソンフォードに憧れ、
リオブラボーを見てリッキーネルソンに憧れ、
死刑台のエレベーターを見てマイルスデイビスの音楽に目覚め、
ナバロンの要塞を見て人間を知って、
荒野の7人を見てユルブリンナーに憧れスティーブマックイーンに再開し、
ターワーリングインフェルノを見てスティーブマックイーン、
エデンの東でトークトゥミーという英語を覚え、
パピヨンでスティーブマックイーン、
まぁ、とにかくスティーブは別格として小学4年生。その頃から結構シブイ映画
に慣れ親しんでいた。正直あんまりドラえもん路線は好きじゃなかったし。
アニメだったら、断然アキラ、オネアミスの翼だ。でもそれはまだ数年後の事。
蛇足だけど攻殻機動隊とか老人Zもいい映画だった。
ナニが言いたいかと言えば、
血液の温度が伝わってくるような、
人間の臭いが伝わってくるような、
情と非情がまばたきで伝わってくるような、
感情移入しながら憧れられるような、
そういう映画を見たいのに、最近はあまり出会わない。
気付かないだけなんだろうか?
アンテナは高く。
沢山のくだらない物の中から、数少ない良いものを、自分の好みを、
身の丈にあったものを、見つけなくてはいけない時代だ。